2013年04月11日

自己血糖測定のススメ

 糖尿病の患者さんにとって、日々の血糖コントロールは非常に重要です。 しかし、血糖値は低くなりすぎれば症状が出ますが、高くなってもほとんど症状がありません。血糖コントロールを知るための代表的な方法は、病院で血液検査をしてHbA1cを測ることですが、月1回の病院での検査まで結果を待たなくてはいけません。毎日の食事や運動の結果を知りたい場合や、自分の低血糖症状の把握のために、自己血糖測定は大変役立ちます。

 自己血糖測定器を使えば、家庭で、自分で血糖を測ることができます。専用の穿刺器具で指に少し傷をつけ、そこから血液をほんの一滴出して機械に吸い込ませるだけです。数秒で今の血糖値がわかります。

 インスリンで治療中の方であれば、健康保険が適用されます。インスリンで治療されていない方でも、自己負担で購入することが出来ます。

 自分の血糖値を知って、今後の食事や運動の参考にしてみて下さい。

by Yoshida



posted by ドクター at 10:34| 検査 | 更新情報をチェックする

2012年10月05日

アミノインデックスについて

 血液検査でがんはわからないのですか」と聞かれることが時々あります。腫瘍マーカーという検査はありますが、早期診断にはあまり役に立ちません。ただ、最近血液でのがんのスクリーニング検査が可能となりました。当院でもドックのオプションで始めましたが、アミノインデックスという検査です

 これは血液中の各種アミノ酸濃度から、がんであるリスクを予測するアミノインデックススクリーニング(AICS)です。検査の対象となるがんは、胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん(男性のみ)、乳がん、子宮がん、卵巣がん(女性のみ)です。AICSは、それぞれのがんについて、がんである確立を0.0〜10.0の数値で報告し、数値が高いほどがんである確立が高くなります。また、AICS値からがんであるリスクを判断する目安として、ランクA、ランクB、ランクCに分類され、3段階で表示されます。A、B、Cの順にがんである確立が高くなります。
 たとえば胃がんについては、一般の方ががんであるリスクを1とした場合、ランクAでは0.3倍、ランクBは1.6倍、ランクCでは10.2倍のリスクがあるといえます。大腸がんではランクAで0.5倍、ランクBは2.1倍、ランクCでは8.2倍のリスクがあるといえます。

 AICSの検査のためには、食事後8時間以上あけ、午前中に受診が必要です。また、アミノ酸のサプリメント、アミノ酸含有スポーツ飲料、アミノ酸製剤、牛乳、ジュースなども控えてください。
 ちなみに料金は18,900円です。

 そして最後に大事なことですが、決してこれが万能な検査というわけではありません。あくまで、スクリーニングですので、レントゲンや内視鏡といった検査を受けなくていいということではありません。定期的な検診はやはり必要です。

                                                   By:Ikeda
posted by ドクター at 09:39| 検査 | 更新情報をチェックする

2010年08月12日

便潜血検査は万能?

 大腸疾患を専門に診ています。

 外来で患者さんと話していて、
 一番多い、検診に対する不満は
   ちっ(怒った顔) ”毎年大腸の検査(=便潜血)を
  受けていたのに・・・
   こんな進行癌なんてショックだがく〜(落胆した顔)。”    
 というものです。

 便潜血は大腸の検査ではないのですが、
便潜血で異常がなければ、大腸に異常がないと
考える方が多いのに驚きます目

便潜血検査は mass screening であり、
検診用のものです。
 簡単に言うと、大勢の検診受信者から効率よく
手術できる大腸癌の患者さんを見つけることを
目的にしています。
 手術できる癌とは、転移のない進行癌のことです。
早期癌は含まれません。集団として意味があれば
いいという考え方なので、進行癌があっても
引っかからない人もたくさんいます。

 症状のある患者さんに便潜血は意味がありません。
家族に大腸疾患の方がいる場合や、50歳になったら、
症状がなくても大腸内視鏡を行うことが、世界的に
勧められています。

 皆さんが大腸内視鏡にどのようなイメージを
持っているか分かりませんが、検査自体は
通常10分以内に終わるものです。

 心配な方はご相談くださいわーい(嬉しい顔)

 大腸内視鏡を受けてみませんかグッド(上向き矢印)

                               By : Kumagai



posted by ドクター at 11:56| 検査 | 更新情報をチェックする

2010年03月26日

検診と早期乳がん

 2回目の登場になる外科の木村良直です。

 前回は「痔の話」でしたが、
今回は「検診と早期乳がん」のお話をしたいと
思います。

 先日、「ザ・世界仰天ニュース」なるTVTV番組で
男性乳がんに関する放送をしていました。
人気番組なのでご覧になった方も多いかと
思いますが、乳腺外科医にとっては
「ちょっと待ってよ!」と怒りたくなる内容でした。


 問題点は2つ。
 @コメンテーターの女性医師が2cm以下は早期がんで
  心配の低いものとし自己検診法を紹介していたこと、
 Aそして男性乳がん術後の傷跡の写真
  (明らかにひどいものを選んだとしか思えない)を見て
  手術を受けるか迷い、妻がネットで検索した
  長期治療成績が出ていないラジオ波凝固療法を受け、
  手術せずにしこりが消えて万々歳!
 と紹介したことでした。

 マスコミがこのような偏った報道をすると、
 
  「自己検診を毎日すれば2年に1回の乳癌検診に
 行かなくても大丈夫」  とか
  「2cm以下なら乳癌は心配ない」  とか
   「乳がんは東京に行ってラジオ波凝固療法を
 受ければ手術しないできれいに治る」  等々、

 大変な誤解を生むことになると危惧し、
番組のホームページに書き込みをさせて
頂きました。(既に同様の書き込みがありました。)

 乳がんは小さいうちは非常にゆっくりと成長します
ので、マンモグラフィー(以下、マンモ)検診を2年毎に
定期的に受け続けていれば、運悪く乳がんに罹っても
1cm程度のしこりや、しこりを作る以前の
「非触知乳がん」で発見されることが多いのです。

 乳がん取扱い規約では
「2cm以下で、リンパ節転移、遠隔転移が
ないものを早期乳がん」としていますが、
実は1〜2cmの乳がんには、リンパ節転移を
伴うものや生物学的に悪性度の高いものが
相当数存在し、このことは乳腺外科医には
周知の事実であっても一般の方にはあまり
良く知られていないと思います。

 術後に再発リスクを分析し、必要な全身療法
(ホルモン剤や抗がん剤の投与)を的確に
選択するのも我々の仕事ですが、米国NCCNの
乳がん治療ガイドラインでは1cm以上で
抗がん剤投与を考慮するよう勧めています。
 
 乳がんの術後化学療法は再発率を約1/3に
低下させる効果があり、逆に言うと再発リスクが
小さくないから抗がん剤の使用を推奨している
ということなのです。
 ですから、自己検診の啓蒙よりも、マンモ検診
定期的に受け続ける習慣をつけて早期発見に
努めて欲しいと思います。

 実は、全てのがんの検診方法の中で、
マンモ検診だけが唯一、死亡率抑制効果が
証明されている検診なのです。
(多くの検診って病気をみつけることは出来ても、
命まで救えるかは別なのですね)
 しかし、残念ながら欧米の乳がん検診
受診率60〜80%に比べ、日本では10%前後に
留まっているのが現状です。
これでは死亡率を下げることはできません。
最低でも50%以上の方に受けて頂く必要が
あります。
自分が病気になって初めて
「ああ、受けておけば良かった」
という患者さんたちを何人見てきたことでしょう。

 こんな統計結果もあります。

 「乳がん、胃がん、大腸がんの手術成績は
施設や術者による再発率のバラツキは小さく、
食道がん、肝がん、直腸がんはその差が大きい。」
 すなわち、乳がんはそれなりの大きさに
育ってしまえば、慌てて名医を訪ねて
手術してもらっても治療成績は変わらず、
一定の再発は出現するということです。
 ですから、私は検診を行いながら
良くこうお話しします。
 「定期的な検診に優る名医はいませんよ」と。

 なかなか受診率が増えないので、
少し怖いがく〜(落胆した顔)ウチワの情報まで出してしまい
ごめんなさい。

 でも、
 「自らの命を守るために、
     一人でも多くの方に
          マンモグラフィー検診を!」
 
 これが私の切なる思いであり、願いです。

                                                               By:Kimura

posted by ドクター at 17:35| 検査 | 更新情報をチェックする

2008年12月09日

経鼻内視鏡検査

 はじめまして手(パー)
 中嶋病院病院 内科の高橋です。
 主に消化器を中心に診療しています。

 今回は当院の経鼻内視鏡検査について
お話したいと思います。


 最近は健康診断を含め、胃の調子が
悪いときの検査等は胃バリウムより
胃内視鏡検査が
主に行なわれております。


 従来の口からの胃内視鏡検査では、
胃カメラ(スコープ)の先端が喉の奥にある
舌の付け根(舌根)に接触するため、嘔吐
反射が起きて、「オエーオエーがく〜(落胆した顔)」と吐気を
催すことが多く、非常に辛く感じます。
 これは、嘔吐反射といって、舌の付け根の
舌根という部分に内視鏡が触れることが原因で、
異物などを吐き出そうという正常な防御反応です。
この反応の強さの程度には個人差がありますが、
中にはかなり強い方どんっ(衝撃)がいて検査が大変な方も
いらっしゃいますバッド(下向き矢印)


 当院では経鼻内視鏡を導入しており、
太さは5.5mmの物です。
慢性副鼻腔炎や
他の鼻疾患がなければ鼻からの内視鏡検査を
行なっております。

鼻からカメラを入れていき、もしも痛みが
強い場合や、入りづらい場合は経口(口からの)
検査に切り替えて行ないます。


 今までの物と比べて細いからといっても、
機能はほとんど問題なく水で胃の粘膜を
洗ったり、
胃粘膜にコントラストを付けて
診断する為の色素散布や
組織検査(悪性の
組織がないかつまんでする検査)

行なうことができますぴかぴか(新しい)


 自分も経鼻内視鏡検査をしてみましたが、
副鼻腔炎があるためか鼻は少し辛かったの
ですが、
口からの検査に比べれば楽なものでしたるんるん


 経鼻内視鏡検査を施行するのには、
鼻腔の麻酔が必要です。

麻酔のかけ方は施設によっても異なりますが、
当院ではまず鼻の充血をおさえる点鼻薬を入れ、
その後に麻酔をかけて数分待っていただき
検査をしていきます。

 口からの検査のときは検査中にお話が
できませんでしたが、鼻からの時は
お話できますので、鼻が痛いかどうか
聞きながら検査していきます。

9割ぐらいの方が
 鼻からの検査の方が楽だったーわーい(嬉しい顔)。』
との感想ですが、
中には口からの方が楽だという方も
いらっしゃいます。


 『胃の調子がいまいちだけど、以前行なった
胃の内視鏡は辛かったあせあせ(飛び散る汗)ので・・・バッド(下向き矢印)』と検査を
敬遠されている方は、一度鼻からの内視鏡
試してみてはいかがでしょうか?


 健康診断でも希望の方は行なっておりますので、
ご相談いただければと思います。


 「どうも胃がもたれる」、
 「違和感がある」という方で
胃がん検診などを受けていない方は
いろいろ心配されるよりも思い切って
検査をやっていただくのが一番だと思います。


年末年始いろいろとお酒ビールを飲んだり、
普段より多めに食べたりする機会が
多いと思います。

 曇り何か気になる症状があれば、
   是非一度お気軽にご相談ください
晴れ
                 
     
                     By:takahashi
posted by ドクター at 14:52| 検査 | 更新情報をチェックする