2013年07月29日

肺結核

私達は、咳や、痰が続く方、微熱が続く方などを診察するとき、肺炎や肺がんとともに、肺結核を疑います。



日本は、世界的にみると、結核の罹患率が高く、人口10万人対新規結核患者数17.7は、アメリカの4.3倍、カナダの3.9倍、フランスの1.9倍です。減少してきてはいるものの、H23年も年間新登録患者は22.661人となっています。特に高齢者の罹患率がふえています。また、受診の遅れによる、発見の遅れも続いています。



結核の症状は咳、喀痰、熱、倦怠感、体重減少、血痰、寝汗などです。栄養状態の悪い方は要注意です。



結核は人から人に感染します。結核患者さんが咳をしたときに、飛び散る飛沫にも結核菌が含まれていて、それを吸い込むことによって、感染します。しかし、感染したからといって、すぐに発病するわけではありません。多くの人は(10人中、8〜9人)、免疫力が結核菌を封じ込めてくれます。しかし、免疫力が低下していると、発病したり、一旦封じ込められた結核菌も死滅せず、体内に残っていた結核菌は免疫力が低下したときに、活発化し、結核の発症にいたります。



こわいのは、結核にかかっているのに、気づかず、受診が遅れ、職場などで、集団感染をおこしてしまうことです。若い方でも油断はできません。



咳、喀痰、微熱が続くなどの方は必ず、受診するようにしてください。

 

 

by Ikeda

posted by ドクター at 16:06| 病気 | 更新情報をチェックする