2012年08月28日

胆石について

 今回は胆石についてです。胆石は胆嚢炎や胆管炎の原因となるもので、十人に一人はかかる病気と言われています。実際にご家族のどなたかが手術をされたというかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 肝臓は生体内の老廃物や有害物質を代謝、解毒し、胆汁として体外に排出する機能を持っています。日常の役目を済ませたり、余ったりしたコレステロールや古くなった血色素から生成されるビリルビンなどが主要な成分となり、肝臓が合成する胆汁酸とともに水分と溶け合って胆汁になります。

 胆石とは胆汁成分が固まってできた固形物で、主にコレステロール胆石と色素胆石に分類されます。前者は胆嚢に多くできるもので胆汁中のコレステロール濃度が高い時や、胆嚢の収縮機能が低下した時に結晶化し徐々に大きくなると考えられています。
脂肪代謝異常、妊婦、急激なダイエット、胃切除後などに多く発生してくるといわれております。

 色素胆石のなかで最も多いビリルビンカルシウム石は細菌感染が原因であることがわかっております。胆汁中に存在する細菌により水に溶けにくいカルシウム塩ができて徐々に大きくなると考えられています。細菌感染が関連するため、その国の衛生状況を反映するとされています。

 
 最近は日本ではビリルビンカルシウム石は衛生環境の改善に伴い減少しています。もう一つの色素胆石の黒色石は原因ははっきりしませんが、溶血性貧血、肝硬変、炎症性腸疾患などに併発することが多いとされています。
 
 

 胆石の検査は食事をとらないで腹部エコーを行えば痛みも無くスムーズにできます。若い方でも見られる疾患なので一度腹部エコーなどでチェックすることをおすすめします。



                             by Takahashi M
 
posted by ドクター at 12:08| 病気 | 更新情報をチェックする