2012年04月20日

骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2011年版について。

 平成22年3月15日発行(第36号)の中嶋.COMで、英国中部シェフェールド大学のKanis教授らがWHOと共同研究で開発したFRAX(fracture risk assessment tool)を紹介しました。
  FRAXを用いて、個人の今後10年間に起こる主要骨折と大腿骨近位部骨折の確率を予測できます。前回の本ガイドラインでも、治療に関してFRAXの一部が使用されています。今回、2011年12月、本ガイドラインが改訂されました。
 
 2006年版の本ガイドラインの薬物治療開始基準は以下のごとくでした。

T骨粗鬆症既存骨折がない場合、
1)腰椎、大腿骨近位部、橈骨または中手骨BMD(骨塩量)がYAM(young adult mean)70%未満、
2)YAM70%以上80%未満の閉経後女性及び50歳以上の男性で、過度のアルコール摂取(1日2単位以上、1単位ビール260ml)、現在の喫煙、大腿骨近位部骨折の家族歴のいずれか一つを有する場合。

U骨粗鬆症既存骨折がある場合。男女とも50歳以上)。

 今回の本ガイドラインでは、BMDがYAMのYAM70%以上80%未満では、FRAXの10年間の骨折確率(主要骨折)が15%以上、あるいは大腿骨近位部骨折の家族歴を有する場合、薬物療法を開始するように改訂されました。
 
 現在、当科ではこの方針に準拠し、骨粗鬆症に対する薬物療法を行っています

By:Watanabe



posted by ドクター at 17:57| 健康 | 更新情報をチェックする