2012年01月16日

褥瘡、床擦れをつくらないために

 褥瘡(ジョクソウ)は持続的な圧迫が体の一部に
加わることによって皮膚、軟部組織の血行障害を生じ
組織の損傷が発生した状態です。

意識障害、自発運動の低下、脊椎損傷などによる
知覚障害、運動障害、関節拘縮、骨の突出などを
もつ方に生じやすく、一度褥瘡(ジョクソウ)が生じ
悪化すると治りにくくなってしまいます。

褥瘡(ジョクソウ)をつくらないためには
まず同一部位に持続的に圧迫が生じないように
すること、除圧が大切です。
2、3時間ごとに体位変換をすることが除圧の
基本ですが、単に定期的に体位交換を
していれば褥瘡(ジョクソウ)の発生を
防げるものではありません。
仙骨部、大転子部などの骨突出部の狭い範囲が
2時間も圧迫されると褥瘡(ジョクソウ)を生じる
こともあります。

なるべく広い面積で体重を受け、圧を低下させる
ようにすることが大切です。
シーツにしわが寄らないように整えていることも
大切ですが、除圧マットなどを使用しているときに
シーツをたるみなくきれいに張りすぎてかえって
体にかかる圧を高めてしまいます。
また体位変換をするときにシーツや衣服を
引っ張ってしますと皮膚と深部組織との間に
ずれる力が加わり皮下にポケットをつくる
原因になります。

座位をとるときも体が支えられずに体位が崩れて
しまうとずれの力が生じてしまいます。体位の
保持がしやすいよう上体を上げる角度を
30度程度にとどめたり、枕やタオルを膝下や
ふくらはぎの下に入れたりする工夫が必要です。

健康な皮膚は褥瘡(ジョクソウ)の発生を低下
させます。濡れた状態が長く続くと皮膚の損傷を
生じやすくなります。下着やオムツが濡れたままに
なっていたり、オムツカバーなどでむれた状態が
続くことは褥瘡(ジョクソウ)の発生の原因に
なります。

栄養状態がよくないと骨の突出が高度になり、
亜鉛などの微量元素の不足は創傷を生じやすく
治癒を遅らせる原因になります。バランスの良い
栄養の摂取は褥瘡(ジョクソウ)の発生を低下
させます。

                              By : Hirano
posted by ドクター at 10:24| 病気 | 更新情報をチェックする

2012年01月04日

さらなる地域医療のために

さらなる地域医療のために
  ー県内初の社会医療法人に認定されてー
           
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 6月より当病院の院長となりました外科の木村です。
今後とも宜しくお願い致します。
院長になってしまうと中々「ホンネ」も書きにくくも
なりますが、差支えのない範囲で(?)意外と
知られていない情報をお出ししようと思っています。

 当院は12月1日にぴかぴか(新しい)宮城県初ぴかぴか(新しい)
社会医療法人」の認定を受けましたので、
今回はこの事に関連したお話をします。

 中〜大規模の病院には、国や自治体から
補助を受けている公的病院と私的な民間病院が
あります。公的病院は平等で、私的病院はお金儲け、
なんてイメージの方はいませんか?
少なくとも現場で働くスタッフの意識には全く差が
ありませんexclamation×2
ただ確かに、経営に関する敏感さは後者の方が高いと
思います。何故なら、後ろ盾のない民間病院は
公的病院にはない危機感を常に持っているからです。

 「病院は利益を上げることより患者さんのことを
考えて欲しい」というのは間違いないご意見です。
しかし赤字続きでは良い医療を提供できなくなって
しまいます。ですから「病院は患者さんが期待する
良い医療を速やかに提供し続けることによって
信頼され、受診者数を増やし、結果的に収益が
上がるようにすべき」と私は解釈しています。

 日本の医療は世界的に高水準であるのに
極めて安く提供されていることは有名ですが、
国が2年毎に診療報酬の改定を行い、赤字財政の
要因である総医療費を抑制しているので、
病院としても利益が上がりにくい仕組みになって
います。このような背景の中、設立母体から補助金が
入る公的病院でさえ、黒字を確保できている病院は
半数にも満たないのが現状です。一方、民間病院には
補助金はありません。同じように税金はかかります。
「同じ医療をしているのに」と不条理を感じながらも、
より頑張るしかないのが民間病院の立ち位置なのです。

 最近、「医療崩壊」という言葉をよく耳にしますが、
その中でも担い手が少なくなっているのが、
@救急医療 A周産期医療 B小児救急医療 
Cへき地医療 D災害医療の5つです。
これらは不採算要素が強く人員確保も難しいので、
大きな公的病院でさえ対処能力が低下してきました。

 そこで、民間病院ながら、これらの項目で
基準以上の実績を上げている地域貢献度の高い
病院を認定するものが「社会医療法人」です。
社会医療法人になると、税制上の優遇措置や
病院外収益事業が可能になるなど、病院経営の
自由度が広がる利点があります。全国では
既に151の社会医療法人が誕生していますが、
宮城県では初めてです。
当院は交通事故、骨折、外傷、肺炎などの
救急患者を積極的に受け入れており、
その数は年々増加して月平均約250件、
年間約3000件、その約半数が時間外・休日の
受け入れで、社会医療法人の基準である
「時間外・休日の受け入れ年間750件」を
大きく上回っており、@の救急医療における
要件を満たしての認定です。

 今回の認定は、「地域医療を担う医療機関
として公益性、公共性が高い病院」と県に
認めて頂きたいということですが、一方では
地域の皆様に対する大きな責任を背負ったことに
なります。我々は公務員になったわけでは
ありませんが、今回の認定を励みとし、
皆様の期待や信頼を裏切らないよう職員一同
協力して前進を続けていく所存です。
民間病院ながら公的な側面を併せ持つように
なった「手(チョキ)ハイブリッドな中嶋病院 病院」を今後とも
よろしくお願いします。

                             By : Kimura

posted by ドクター at 17:08| 健康 | 更新情報をチェックする