今日は塩分についてのお話です。
心不全の患者さんでは、食事の際、塩分を制限するように指導しています。なぜ塩分なのでしょうか?
それは、体内では、多くの場合、塩分と水分は同じ働きをするからなのです。
血液の中の塩分が多くなると、血液が濃くなります(浸透圧が高くなるといいます)。濃くなると細胞の中の水が、塩分に引っ張られて、細胞が壊れてしまいます。(ナメクジに塩をふったときを想像してみてください。)そこで、体内にはバソプレッシンという浸透圧を一定に保つホルモンがあります。血液中の浸透圧が高くなると、バソプレッシンが増えて、腎臓から水が出て行かないようにして浸透圧を下げます。その結果、循環する血液の量は増え、心臓に負担がかかるのです。
心不全の患者さんによく処方されるお薬に、利尿薬というのがあります。フロセミド(商品名ラシックス)は腎臓に働いて、ナトリウムを外に出すような作用をもっています。すると、バソプレッシンも減り、腎臓からお水がでて、尿量が増えるわけです。
塩分を制限した場合、脱水症を引き起こしやすくなります。慢性心不全の方は、夏場を乗り切るのが一苦労ですね。
最後に、 塩分量を減らすには・・・まず薄味の食事を心掛けましょう。塩味は、下の味蕾で感じるので、食べ物の表面についていたほうが、味が濃く感じます。下ごしらえの段階で塩を使用しても味が薄くなってしまうので、食べる直前に塩を振るのをお勧めします。
BY:Nawata
2012年05月12日
慢性心不全と塩分
posted by ドクター at 09:56| 健康
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2012年04月20日
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2011年版について。
平成22年3月15日発行(第36号)の中嶋.COMで、英国中部シェフェールド大学のKanis教授らがWHOと共同研究で開発したFRAX(fracture risk assessment tool)を紹介しました。
FRAXを用いて、個人の今後10年間に起こる主要骨折と大腿骨近位部骨折の確率を予測できます。前回の本ガイドラインでも、治療に関してFRAXの一部が使用されています。今回、2011年12月、本ガイドラインが改訂されました。
2006年版の本ガイドラインの薬物治療開始基準は以下のごとくでした。
T骨粗鬆症既存骨折がない場合、
1)腰椎、大腿骨近位部、橈骨または中手骨BMD(骨塩量)がYAM(young adult mean)70%未満、
2)YAM70%以上80%未満の閉経後女性及び50歳以上の男性で、過度のアルコール摂取(1日2単位以上、1単位ビール260ml)、現在の喫煙、大腿骨近位部骨折の家族歴のいずれか一つを有する場合。
U骨粗鬆症既存骨折がある場合。男女とも50歳以上)。
今回の本ガイドラインでは、BMDがYAMのYAM70%以上80%未満では、FRAXの10年間の骨折確率(主要骨折)が15%以上、あるいは大腿骨近位部骨折の家族歴を有する場合、薬物療法を開始するように改訂されました。
現在、当科ではこの方針に準拠し、骨粗鬆症に対する薬物療法を行っています。
By:Watanabe
FRAXを用いて、個人の今後10年間に起こる主要骨折と大腿骨近位部骨折の確率を予測できます。前回の本ガイドラインでも、治療に関してFRAXの一部が使用されています。今回、2011年12月、本ガイドラインが改訂されました。
2006年版の本ガイドラインの薬物治療開始基準は以下のごとくでした。
T骨粗鬆症既存骨折がない場合、
1)腰椎、大腿骨近位部、橈骨または中手骨BMD(骨塩量)がYAM(young adult mean)70%未満、
2)YAM70%以上80%未満の閉経後女性及び50歳以上の男性で、過度のアルコール摂取(1日2単位以上、1単位ビール260ml)、現在の喫煙、大腿骨近位部骨折の家族歴のいずれか一つを有する場合。
U骨粗鬆症既存骨折がある場合。男女とも50歳以上)。
今回の本ガイドラインでは、BMDがYAMのYAM70%以上80%未満では、FRAXの10年間の骨折確率(主要骨折)が15%以上、あるいは大腿骨近位部骨折の家族歴を有する場合、薬物療法を開始するように改訂されました。
現在、当科ではこの方針に準拠し、骨粗鬆症に対する薬物療法を行っています。
By:Watanabe
posted by ドクター at 17:57| 健康
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